2014年度民美入所式 特別講座 「講演 」

危機の時代の美術

―1920年代ドイツの美術・デザンから ―
講師: 長田謙一 氏(名古屋芸術大学 大学院美術研究科 教授 )
日時: 2014年4月6日(日)14 時~16時【終了後懇親会実施】 
会場:平和と労働センター 2階 ホール 【一般参加可・入場無料】pdf 1
 

第一次世界大戦後ワイマール共和国成立を経てナチス政権樹立による共和国終焉までの14年間のドイツの美術・デザインを、高まる時代の緊張の中の、芸術の前衛、政治の前衛、デザイン・建築のモダニズム、そして台頭するナチスといった諸動向の交錯としてとらえてみよう。 

そこには、革命的情勢の中のベルリン・ダダ・メッセから同展をさらし者にするナチスの「退廃芸術展」に至る線、1910年代の表現主義美術から1920年代の表現主義演劇・映画への線、革命直後のロシア・アヴァンギャルドからその一部のバウハウスへの継承の線、昂揚する社会主義的労働運動からナチスによる広範な勤労大衆の動員に至る線など、幾本もの線が引かれる。 

それらの線を解きほぐしながら、美術のアヴァンギャルドを改めて問い直す視座をさぐることになる。 

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長田謙一氏 略歴 
名古屋芸術大学 大学院美術研究科 教授 
1948生。東京藝術大学大学院修了(美学)。千葉大学、首都大学東京等を経て現職。近現代芸術文化システム(美術教育、美術館等を含む)を研究。
編/著書:『戦争と表象/美術』、『日本近代デザイン史』『歴史展示のメッセージ』『斉藤佳三』等。 
展覧会図録:『チィゼック』『bauhaus1919-1933』『イギリス工芸運動と濱田庄司』『ダンス!』等。 
論文:「原田直次郎『騎龍観音』における『帝国日本』の寓意」(『美術史』)、「閉鎖後のバウハウス」(『ドイツ研究』.)、「Koga Harue’s Sea (1929) and “Soluble Fish”」 (『AESTHETICS』)、「松本竣介〈立てる像〉(1942)と象徴の成立」 (『芸術学研究』)「<美術/教育>の扉を開く」(『美育文化』)等。 
千葉Wi-CANプロジェクト、ひののんプロジェクト等に参画。 科研「社会システム〈芸術〉とその変容」による共同研究代表者。