絵を描く事は人間が言葉を憶えるより以前に獲得する表現です。言葉を中心に生きてきた今までにひとまず距離を置き、言葉に頼りすぎない世界に気付いてほしいと思います。水彩画は奥の深いものでありながら、学校で習うこともあり取り掛かりやすい画材です。
今年度のこのコースのカリキュラムでは色づくりに力を入れてみました。言葉で色を区別し大雑把な固有色で括る見方から一歩進めて対象を視る経験をしてみて下さい。
コロナの収束以後新学期が始まったら、心ゆくまで絵の具を楽しみ新しい自分を発見してみましょう。
担任 美濃部 民子
水彩月曜コースの皆様。家でも手軽に楽しめる実習のヒントを2つ。どちらか1つでもやってみてください。
○鉛筆デッサン
テーブル(机)に一つ物を置き鉛筆でしっかり描く。形、色、質感、大きさを正確に表現できるように。ハサミ、フォーク、ブラシポット、コーヒーカップなど身近にあるものを雰囲気を出すより性格を目差して。
○色見本作り
スケッチブックに一色直径2~3センチで様々な色を作ってみます。色の名前や乾いてるから重ねてたとか記録も書いておきます。重ねたり混ぜたりは3色以内。できるだけ沢山作る。思いがけない色ができて楽しいですよ。
水彩月曜コース担任 堀江、美濃部

2020年度 水彩コース

講師課題(モチーフ、ねらい)材料・用具
7月 13 堀江・美濃部 1 オリエンテーション  
8月  夏休み  身近な風景
9月 7 堀江 1  フライパンと野菜
 重さの表現
6~8号 
14   美濃部 2
28   美濃部 1  色見本作り  スケッチブック 4号
10月 5   堀江 1 デッサン 人物 コスチューム 10号
12   相沢 2
19   相沢 3
26   美濃部 1  講評  
11月 2   堀江・美濃部 1  風景スケッチ  4~6号
9   美濃部 2 風景スケッチの仕上げと
風景作品
6~8号
16   堀江 3
30   堀江 1  バケツに入った切り花をデッサン
デッサンをもとに描く
6~8号
12月 7 美濃部 2
14   堀江 3
1月 4   美濃部 1  向かい合ったお互いを描く   6~8号
18   堀江 2
25   美濃部 3
2月 1   堀江 1  物を持った自分の手 デッサン 4号
8   美濃部 1  自分をとりまく風景(室内も含む) 10号
15   堀江 2
22   美濃部 3
3月 1   堀江・美濃部 1 講評  
7 懇親会
 材料、用具は透明水彩を基本にしますが、鉛筆 その他、特に制限はありません。
水彩画

扱いは手軽です。しかし慎重さが必要です。
軽やかさ、繊細さ、緻密さ、流動性、色彩の新鮮さを生かし、その技法は極めるほどに多様です。
他の描画材(鉛筆、コンテ、パステル、グヮシュ、ペンなど)、下地(水彩用紙、和紙など)とのアンサンブルの可能性は無限です。

エスキースに適しているだけではなく、自立した作品としても、多くの作品が残されています。
ブレイク、ターナー、ドーミェ、ゴッホ、ロートレック、モロー、ルドン、 セザンヌ、ゴーガン、ホイッスラ、ホーマー、ルオー、シニャック、ピカソ、カンディンスキ、クレー、ノルデ、シーレ、モランディ、マリン、オキーフ、ロスコ、トビー、シャーン、ヴォルス、ワイエス
これらの作家の作品は、水彩の表現の豊かさを見せてくれています。
先日の入所式での「小山田二郎の世界」も水彩の表現性を一回り大きく示してくれました。

オーソドックスな技法の範囲で考えないで、自分の出来ることを大切にする。
しかし、しっかりした作品を創るには、オーソドックスな修練は軽視しない。。

月2回のクラスですが、限られた時間でデッサン力を養い、作画の論理、構成について研究し、表現力を身に付けるプログラムを組みました。