創作コース
担任 佐藤勤
自分の思いや願いを絵で表せる事は楽しいことですが、そのためには自分をよく見つめることや、あれこれと試し描きをしないとそれは見えてきません。その描画のことを「エスキース」といいます。しっかりといろいろな可能性を探り、構想を築かなければ「迷子」になってしまいます。多数の小さなエスキースの他に、50号大の紙に原寸で下絵を描くこともよいでしょう。
キャンバスには絵の土台・基礎となる下塗りやマチエールの工夫を前もって準備します。荒々しい感じや動きを思わせる下塗り、また均質に塗った画面は、静かな緊張感のある絵が生み出せるでしょう。このような準備の上で、自由に思いきって描けば、きっとあなたの1年かけて作った名作になると思っています。
創作コース
担任 佐藤勤
前にエスキースをとることの大切さをお話しましたが、そのエスキースとは具体的にどのようなものでしょうか。本制作の準備のための下描き、下絵ともいいますが、どのような絵にするのか完成作を想像して、浮かんだイメージを見える形にする、そのような積み上げや練り上げをする作画全般ということでしょう。
思いつきだけで描き進めていくと、本当はそうではなかったとか、もっと違ったモチーフの方がふさわしいことに気付き、とんでもなく遠回りをしたり迷子になったりしてしまいます。そんな混乱に陥らないために本制作の準備をして、できる限り描こうとした情景やモチーフの選定、構成・構図や色彩バランスなど、いろいろな角度から考えて試し描きをしておきます。ラフスケッチやデッサン、メモ描きのようなものでも形にすることで、ぼんやりとしていたイメージが少しずつ明確なものになります。自分の心情や感覚と向き合い形象化する大切な時間です。こういった事前の準備をすることを「エスキースをとる」といいます。
2020年度 創作コース
月 | 日 | 曜 | 講師 | 回 | 課題(モチーフ、ねらい) | 材料・用具 |
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7月 | 16 | 木 | 佐藤・宮下 | 1 | オリエンテーション | |
8月 | 夏休み | |||||
9月 | 3 | 木 | 宮下 | 1 | F50号目指して下絵を作成 構成を考える 油絵の具・ジェッソで地塗り キャンバスに構図・構成する |
アクリル絵の具・水彩・鉛筆等 スケッチブック F50号水性・両用キャンバス |
10 | 佐藤 | 2 | ||||
17 | 宮下 | 3 | ||||
24 | 佐藤 | 4 | ||||
10月 | 1 | 宮下 | 1 | アクリル・油絵の具で彩色 アクリル絵の具でマチエール作り 全体の構成を再検討 |
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8 | 佐藤 | 2 | ||||
15 | 宮下 | 3 | ||||
22 | 佐藤 | 4 | ||||
29 | 倉田 | 5 | ||||
11月 | 5 | 宮下 | 6 | |||
12 | 佐藤 | 7 | ||||
19 | 宮下 | 8 | ||||
26 | 9 | |||||
12月 | 3 | 木 | 倉田 | 10 | ||
10 | 佐藤 | 11 | ||||
17 | 佐藤 | 1 | 中間講評 | |||
1月 | 7 | 宮下 | 1 | F50号に油彩で制作・アクリル継続 仕上げの追い込み 全体をまとめていく |
アクリル下地に油彩仕上げも可 | |
14 | 佐藤 | 2 | ||||
21 | 宮下 | 3 | ||||
28 | 佐藤 | 4 | ||||
2月 | 4 | 宮下 | 5 | |||
18 | 倉田 | 6 | ||||
25 | 佐藤 | 7 | ||||
3月 | 4 | 佐藤・宮下 | 1 | 講評 | ||
7 | 日 | 年度末特別講座・懇親会 |
材料、用具は透明水彩を基本にしますが、鉛筆 その他、特に制限はありません。