「何の気配」 星野文和
さて、何を描こうかと思った時、テーマからか表現したい事からか、またはイメージから始めようか。あるいはそんな事、関係なく、単にコンポジションとして出発してしまおうか。 どうせテーマは後からついてくるし、形もその内、煮詰まってくる。そして描き進んでくれば新しい自分に出会える。 こんなふうに、この頃は、そう、あまり最初に考えすぎるのはやめて単純に描き出すことにしている。 色や形のせめぎ合いの中で緊張感がでてくればしめたもの。 テーマも意味も生まれる。ただ描けばいいのだ。