■ 民美講師によるコラム - 005
2005/9
「カエル場所は何処」 窪田 旦佳
雨あがりの朝など、アマガエルが木の葉に静かに止まっていることがある。その小さな 姿を見ていると、いつまでも見あきない美しさがある。丸みと変化のある形、つややかな色や質感、人の力ではとても作り得ない宝物のような美しさである。
カエルは鳥につつかれ、蛇にのみこまれ、あわれでか弱い小動物である。この小動物にも一つの宇宙があり、生き続けている不思議ないのちの連鎖がある。その愛らしいカエルの姿がめっきり減ってきているように思える。
カエルにとって最大の敵は、鳥や蛇ではなく、環境をこわしてきた私たち人間なのかも知れない。今からでもカエルがもどってこれるような自然をとりもどしたいものである。
カエルのカエル場所は人間のカエル場所でもあるだろう。
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作品:「カエルの箱舟」
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人体Aコース講師・窪田 旦佳 
作品:「カエル場所は何処」F100号x2